2月18日冬型の気圧配置が強まる中、赤城山エリアはどんな影響を受けるんかなとワクワクしながら黒檜山へ。

体感したこと、レイヤリングのまとめ。

【天候予測】

前日までの予測天気図では冬型が強まって、上空5,500mでマイナス36度寒気の南下。


赤城山エリアは「へそ」というか日本海と太平洋の真ん中あたり。

 

前日は上越エリアは確実に荒れる、黒檜山も強風、多少の降雪はあると予想していました。

結果として、武尊山あたりまでは随分崩れたようです。

藤原のアメダス測候所の積雪データでは18日午前0時で約170cm、24時215cmでしたから単純計算で45cmほどの積雪。ドカ雪!

ガーラのゲレンデ情報見ても30cm以上降ったようです。

帰路、上越からくる新幹線は遅延していました。

黒檜山では、暑からず、寒からず。日照も適度な「登山日和」。

定説では「日本海の水蒸気が谷川連邦に落ちて、群馬にはからっ風」と言われますが、言っても黒檜山の北側には2000mクラスの山ばっかりですからもう少し影響があると思ったんですけど。

以前、赤城山でドカ雪を経験した時は南岸低気圧の影響でした。

ってことはあのエリアは「東側ガラ空きゆえ太平洋側の影響の方が強い」と言うのを体感値として学ぶことができました。ラッキー!

【ルートに関して】

今回のルートは駒ヶ岳登山口から入って黒檜山登山口に降りる周回ルート。

駐車場10:30⇒駒ヶ岳12:00⇒黒檜山頂⇒13:09⇒展望大休憩20分

下降開始13:31⇒装備交換14:12⇒黒檜山登山口14:50

行動時間4時間20分 距離5km 累積標高+603m -611m

データだけ見ると「登山入門・初心者コース」って感じですよね。

なのになんであんだけ濃かったんでしょうか。

てことは逆から見ると「夏でなんとかなってる山は冬は身の丈に合っていない。いままで帰ってこれたのはラッキーが重なったと思うべし」ってことですね。

自分に言い聞かせてます。

8:30 高崎駅集合

いつもの「たにがわ471」高崎へ。車で約1時間。

10時すぎ「あかぎ広場前駐車場」


駐車場から仰ぎ見る黒檜山は地形図通りのかたち。当たり前か。

前橋方面からアプローチしてくると地蔵岳と並びアイコンとして把握しやすい。

なんとなく奥多摩の大岳を連想する。

大岳のように見えるのは気のせい?
駒ヶ岳・黒檜山登山口

登山口から稜線まで75分。

アイゼン装着、ブリーフィングに15分ほど費やしていますから実質60分。標高差280mですからほぼ夏山時間。

序盤のつづら折りの上りは薄く積もった根雪がいい感じにしまっていてアイゼンがよく効く感じ。

階段、ちょっとガッカリするけど地形図上はかなり急登なのであそこは階段なしには成立しない。

階段幅が狭く前爪が邪魔!

11:47 稜線にあがる

風は時折10mほど。天気図から想像していたよりかなり穏やか。

南側はどんよりしているが、進行方向の北側は雲が切れて視界は良さそう。

駒ヶ岳への稜線

稜線は前日からの降雪が15センチくらい。

沈まず、滑らず歩きやすい。

12:03 駒ヶ岳

15分くらいの快適な稜線散歩からの駒ヶ岳。

10分ほどの小休止。時折北西からの風が吹き付ける。

北側に目指す黒檜山を見ながら菓子パンをほうばる。

一旦、鞍部に降りて200m登り返す。

黒檜山に向けて出発

今回のルートで一番気を付けていたのは黒檜山への登り返しでした。

たかだか200mの上り返しなんですが、、、

鞍部から見上げた時、あるなーと感じます。

雪がついてると特に視覚効果というか、心折れそうになりますよね。

登り返しは2段構造。

肩の部分まで50mくらい上がって、胸突八丁150m。

低木の枝が結構張り出していて、ザックやらが引っ掛かり枝雪まみれ。

結果としては鞍部から46分で頂上踏んでます。

胸突八丁は結構きつかったー。

13:06 黒檜山頂

駒ヶ岳から50分。

昨晩からあまり風が吹いていないのかふかふかな雪が残っていて心地よい。

東側、西側は青空も覗いているが、北側の谷川岳方面は険悪な雲がしっかりかかっていました。

1:25 下降地点まで戻り黒檜山登山口まで約400mの尾根下り。

黒檜山登山口への降下点

下降時間は1時間20分。

前半は尾根を急降下。トラバース気味のセクションを挟んで猫岩付近の露岩帯。

地形は顕著だし、踏み跡もあり、誘導標、赤テープも散見されましたが、ノートラックだったら数カ所迷い込みそうなところがありました。

4時間20分はベストコンディションの賜物で、15cm新雪がついてたら、予想どおりの荒天だったら、駒ヶ岳から先へは進めないのかな。

慎重派の自分はそうするだろうな、と言うのが歩いてみての実感でした。

凍結した大沼

 【レイヤリングに関して】

今回の山行で寒さを感じる場面はほぼありませんでした。

ウールと透過性素材の組み合わせであせびえ、オーバーヒートを防いでいます。

ティートン:MOB WOOL

ハイブリッドウール。表面はメリノウール、裏側は化繊で編み込まれているので、いわゆる「アミアミ」を着なくてもあせびえ防止かつあたたか。

ティートン:Power Wool Hoody

薄手のグリッドタイプのウール重ねています。素材はポーラテックパワーウール。薄めのバラクラバがわりにもなり、口元の調整も簡単です。

ティートン:AFTON 2 

インサレーションとして使っています。素材はポーラテックパワーストレッチ。

表面がシリコンコーティングなので雪がつきにくく、シェルとの干渉もなく動きやすいです、

シェルもポーラテックネオシェル。

別にティートン信者でもないんですが、僕は呼気より身体からの発散でゴーグル、サングラス曇ってしまいます。

さらに今回のような低木帯だとシェルのフードかぶらないと頭部、首回りが枝雪まみれになってしまうので透湿性を重視した結果現在のレイヤリングに至りました。快適なんでご参考までに。

難点を言うと、シェル含め襟元がジップ渋滞になるのでゴーグルしてると今どのジップを掴んでいるのか分かりづらいw

グローブは

ファイントラック エバーブレスアルパイングローブ

アイスクライミング向けに開発されているので作業がしやすいです。

なんと言っても付属のインナーグローブが秀逸。

なのに何故か単体で発売されていない。保温性、透湿性に長けていて雪もつきにくい。

今回(マイナス10度前後)くらいの気温ならピッケル 持っても指先が冷たくなることはありませんでした。

オーバーは防水メンブレン入ってますがシームはされていないので湿雪、みぞれ混じりには不向きと感じました。

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