今期は毎週山に

左肩腱板断裂手術から半年が経過。依然リハビリ中ではありますが2019年冬季は調子こいて毎週末お山にいます。

1月最終週はおとなしくおうちにいてサイトの更新などする予定でした。が、、、

高層天気図を眺めていると、金曜日あたりから今期最強の寒波が南下してくる気配が漂い始め地上では冬型の気圧配置。

金曜から土曜にかけて、さほど発達はしてないものの低気圧が太平洋を東進しているので多少の降雪もあったはず。

日曜には冬型が崩れ始め、日本のおへそ? 八ヶ岳あたりに高気圧がかかり始める。そんな気配。

上空の寒気は若干緩み始めるものの、マイナス33度。

地上は北寄りの風。

八ヶ岳あたり、、、晴れないわけ、、、ないよね。

雪も、、、多少は、、、ついたよね。

 

山岳写真家の西田さんもfine trackの講習会で「天気図読んで狙って入山すべし」といっていましたが、まさにお休みと好天がクロスマッチしそうな状況ですから、土曜の午前の用事を済ませ、そそくさとスタンバイ。

嫁はフラメンコの練習が入っているので、独りで行っちゃえ!とえきねっとであずさ3号を予約。

八ヶ岳、そして南・北・中央アルプス、富士山が望めるであろう入笠山への準備を進めました。

入笠山は南アルプスの前衛峰として、赤石山脈の北端に位置します。

当日は北寄りの風で戸隠や上越の山々がお湿りを落としてくれます。

雪山好天率がまた上昇しそうです。

 

そそくさと装備を整える

多少の降雪はあったとはいえ、露岩帯歩くわけでもないので「12本歯は不用よねー」と今回はチェーンスパイクを仕込みました。

なのでピッケルもなし。

ピーク以外はほぼ樹林帯なのでグローブも冬仕様1セット+インナー付きレインのバックアップで多少の軽量化をはかります。

アウターシェルパンツも降雪、降雨の可能性は非常に低いのでウィンドシェルがわりに番手の薄いミレーのドライエッジを選択。

レイヤリングは湿原とピーク以外はほぼ樹林帯。

強風による体温低下より底冷え対策としてドライメッシュ+メリノウールの組み合わせ。

ベースの上に

行動中に差し込めるように写真にはないですがパワーストレッチ+ポーラテックアルファの化繊ベストを仕込みました。

ハイロフトのフリースは移動時の防寒用です。

写真撮りながらちんたら歩いても行動時間は4時間程度。

体重76kgの私は消費カロリー的には1,500kcal程度。

菓子パン、バー、ナッツで2,400kcalほど携帯。これ全部食ったら食いすぎです。

時間が合えばマナスルでビーフシチューか唐揚げでもと妄想を膨らませながら準備します。

 

そそくさと出発

アプローチは新宿7:30発のあずさ3号。

3号は千葉始発なので新宿の停車時間は短い。なのに大荷物の外人さんたち満載で時間内で乗り切れてないですね。

乗車後も荷物置くとこなくて車内はなかなか落ち着かない様子。

茅野駅の一つ手前、富士見駅に9:42に到着すると10時発の富士見パノラマリゾート無料送迎バスでゲレンデまで。

ゲレンデゲートハウスで登山用のゴンドラ往復券1,650円を購入してゲレンデ下部を横断してゴンドラで標高を700mあげていきます。

ゲレンデトップは1,734m。

真正面に阿弥陀岳、赤岳がどーーーん。

ゴンドラ山頂駅、レストランの1階に広くはないけどスタンバイスペースとトイレがあります。

強風など気にせずに、ゆっくり腹拵え、準備をすることができます。

とはいえ、こんなとこでアイゼン履くのはマナー違反もいいとこ。

出口のフロアマットで引っかかってましたけど、当たり前だっつーの。

 

入山します

11:05 入笠山ハイキングコース入口から入山。

アンテナ塔のある小ピークをトラバースするようにぐるりと周りながら入笠湿原に進みます。

樹林の間から蓼科山や北横岳、北八ヶ岳の峰々が手が届くような感じで見えています。

木漏れ日も差し込みなんとも心地よい。

わんこもはしゃいでいます。

獣害ゲートを抜けて午前の陽を浴びながら湿原の中を散歩。

お花の時期は多くの人が訪れるのでしょう。

今日は人影もまばら。「植生保護のため木道歩いてね」とちゅいいされているにも関わらず、そこら中に動物以外のトレースがついてるのか如何なものか。

などと思いながら山彦山荘を目指します。

山彦山荘からマナスル山荘までは整備された道路に沿って作られた遊歩道を進みます。

12:00ちょうど。マナスル山荘の前は賑わっていました。

ここまで1時間かかってますから、かなりのゆっくりペースです。

マナスル山荘からピークまでは標高差150mほど。ピークから北に伸びる尾根に取り付きます。

尾根の東側の谷地は遊歩道も整備されているのですが、絶好のそり遊びのゲレンデと化していました。

ピークまであと標高80mあたりで尾根を直登する「鎖場コース」と谷を進む巻道に分岐します。

今時期、鎖も雪に埋もれ、適度な段差のある鎖場コースの方が歩きやすいかも?って感じでした。

こんな感じで足がかりもたくさんあります。

15分ほど岩尾根を進むとそろそろ、、

ピークではたくさんん人が360度のパノラマをそれぞれに満喫していました。

ピークからは

まずは北から南まで八ヶ岳全山。

蓼科山から編笠まですっぽりファインダーに収まります。

南に振ると奥秩父や荒川源流域の峰々も見えているのですが、、

なかなか特定できないし、ファインダーにもうまく収まらない。

近くで「あれは五丈岩だな」とか言ってるけど、僕には見えませーん。

もう少し南にパンすると富士山からの甲斐駒ケ岳。

真ん中に見えるのは鳳凰三山?

こちらは甲斐駒ケ岳から仙丈岳にかけて。

間は鋸山に農鳥岳?北岳?

仙丈はカールが綺麗に見えます。

方角的には中央アルプスなんだが、どこがどこだか。。。

北アルプスは雲の中。

やはり日本海から湿った空気が入り込んでいる様子。

八ヶ岳をバックに一枚。

なかなか去りがたい山頂ではありますが。。。

3時のバスに乗るにはそろそろ。

13:20 マナスル山荘まで戻りましたが、、ビーフシチューをいただくには少々時間がなさそう。

みなさん午後の時間をゆったり楽しんでいます。

15時のバスの後は17時。独りで過ごすには長すぎる時間。

後ろ髪引かれながらゲレンデトップを目指します。

帰りは入笠湿原から東側の谷に整備された登山道で。

最後に、富士見駅から見える八ヶ岳。

この辺の人たちは毎日こんなん見ながら通勤してるんだね。

羨ましい。

「富士見」ってより「八つ見」の方がいい気がするけど。

そして、駅前のパンダ。。

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