課題は明確に

2018年8月にひと月以上の入院をして肩腱板断裂の手術をする事となったので、7末の上高地~涸沢散歩を最後に、今年もハイシーズン棒に振ることに、、、とほほ。

という事で、7月の頭は部活山行で嫁と奥多摩に出かけました。

大塚山~御岳山~日の出山からのつるつる温泉、、という前半マイナールート、後半ど定番ルート何ですが、課題、理由は明確。

大塚山はトラバース、崖登り、尾根上りと地形変化が明確なので地図読み練習に最適!

嫁の地図読み練習も兼ねいってきました。

山行計画

部室(といっても自宅ですが)で嫁と山行計画ミーティング。

まずは地形図からルート課題を読み取ります。

古里駅でしっかり整置できれば南進することがわかるはずです。

万世橋を超えてどれほど歩けば登山口に取りつくか?最初の課題です。

最初はトラバースの登り。しっかりと山と谷、地形を感じながら進めば問題ないはず。

風向きによってはかなり蒸し風呂で汗かきそうです。

尾根に取り付く手前で目印の「飯盛杉」。

ここを超えれば尾根に取り付きます。

尾根に乗れば風が変わるでしょうから、ビショビショ薄着のままでは体感温度下がります。

尾根の北側は切れ落ちています。

冬に谷風が上がってくればかなり寒い尾根歩きとなります。

谷の切れ落ち方をしっかりと認識、地形把握するのも課題です。

前半は課題も明確で楽しい山旅になることは間違いなし!

地形を理解したところで天候も予測します。

行動山域は奥多摩の東側。ってか関東山地の東端。

北東から南東にかけてはガラ空き。こっちから湿った空気が入ってくれば奥多摩で雲となり雨を降らせます。

南西にかけては丹沢、笹尾根が相模湾からの湿り気を遮ってくれます。まぁ、奥多摩も影響は出ますけどね。

この日、列島は北に前線、東に太平洋高気圧が張り出してきています。

近畿は雨ですね、こりゃ。

群馬はカラッと晴れていそうです。

活動領域は高気圧がかかり晴れそうではあります。高気圧由来の風も気持ちよさそう。

ですが、南西から湿った空気が丹沢にぶつかっています。油断できません。

大山にしなくてよかったぁって感じです。

 

なので装備はこんな感じ。

行動時間は6時間ほど見込んでいますので必要な水分量は

86kg(当時ね)×6時間×5×0.8=2064ml

ハイドレーションでポカリスエット1リットル

フラスクで真水500ml

テルモス500ml

この頃はトレイルミックス(行動食)におせんべとか入れてました。今は血糖値対策でそんなことしないですが。

万が一に備えダウンにツェルト、応急セットは必携。

防虫グッズはハッカスプレー、ヤマビルファイター、虫除けスプレーを現地の状況見ながら。

雨具はパーテックスシールド、dri1、エバーブレスの組み合わせ。

お風呂によるのでお着替えも。

 

では、現地で実践、検証です。

08:00JR古里駅に降り立ちました。

駅前でしっかり時間をかけて準備をしたら地形図を取り出し「整置」して進行方向がどちらなのか空間を把握します。

万世橋から目の前に迫る尾根を目視。

鳩ノ巣渓谷を超えて都道吉野街道を歩きます。

登山口入り口までのヒントとしては「丹三郎屋敷」「道標」などかなりはっきりとしたアイポイントがあります。見落とさないように進みます。

08:44 獣害ゲートが閉められた登山道入り口に到着。駅から10分弱です。

地形図を取り出し、尾根に取り付くまでのルートを再確認。

ゲートを超えると間も無くつづら折りのトラバースに取り付きます。

谷側、山側の地形をしっかり感じながら進みます。

つづら折りなので谷、何度も山が入れ替わりながら高度を上げて行きます。

そろそろかなぁ、と見上げると。

10:00 飯盛杉。

高度400Mを約80分で上がってきましたから、ほぼ計画通り。

現在の樹は2代目で樹齢百十数年。杉2本、椹1本からなり互いに支えあっているそうです。

先代は樹齢数百年を誇っていましたが、落雷で焼失。

のちに地域の人たちの意向で再植樹されたそうです。

古来より婚礼の折にご飯を饗膳に高盛りし饗応して飯盛杉が枯れるのを防いだという言い伝えが残っているそうです。

飯盛杉を超えると尾根に取り付きます。

緩やかに200mほど高度を上げていきます。

北側の谷、地形図通り急な谷になっています。

谷のどんつきの分岐から登り返せば大塚山。

ここで地形図を取り出し現在地をしっかりと確認しましょう。

10:56 大塚山。

ここまでしっかり頑張りました。

お昼にしましょう。

大塚山から一旦高度を下げ御岳山に向かいます。

御岳神社奥の院、鍋割山。

御岳山から日の出山にかけては舗装さんれた山道が一番わかりにくい。

地形図は込み入ってますし、こういうとこは概念図や標識頼りに歩く方が明確だったりします。

なだらかなアップダウンを繰り返しながら日の出山の南西側の尾根を100m弱上がると日の出山に到着します。

12:50

日の出山ピークは360度ぐるり見渡せますが、降りる方向を把握してから進みます。

北東側に伸びる尾根は軍畑や二俣尾など青梅線側に降りていくルートです

南東不幸に降り始めると①の分岐に差し掛かります。

①の分岐

南西側に回り込むと麻生山から金比羅尾根、青梅線側に降りていきます。

間違えてこちらに進んでしまうと、結構長い距離を進むことになります。注意注意。

ピラミダルな麻生山。金比羅尾根の中間に鎮座しています。

天気で予想した通り、遠く丹沢には雲が湧いてきていますね。山域ずらしたのは正解。

①の分岐を東に進み針葉樹林帯の中をつるつる温泉に向けなだらかに高度を下げながら進みます。

 

654ののあたりにだらんと伸びたはなみずみたいな尾根と送電線を見下ろします。

送電線の手前で舗装道に変わっていきます。

地形図では鼻水のようにだらんと表記されているところ。奥に送電線。

滝本到着。お疲れちゃん。

社の横には谷筋が見えますね、③であることがわかります。

舗装道を20分歩いて「生涯青春の湯 つるつる温泉」に到着、フィニッシュ。

行動時間約6時間。地図読みながら歩いたので比較的ゆっくりペースの山行。

のんびりほぐして帰りましょ。

つるつるの湯からはバスに乗って武蔵五日市駅から帰ります。

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