こんにちは。
Life Labo登山部。登山ガイドの小山和彦です。
安曇野に拠点を移し、東京のお客様とミートすることが多い小淵沢駅。
駐車場、トイレ、おそば屋さんにお土産物屋さん。すごーくオシャレな感じに完備していて使わせていただくのに重宝します。
小海線の乗り換えホームもあり、なんとなく「旅情」も漂います。
意外と知られていないのが駅舎屋上の展望台。
線路を挟んで北東に八ヶ岳、南西に甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、テッペンだけですが仙丈ヶ岳に北岳、そして富士山が望めます。
今日、これから向かう「日向山の雁ヶ原」も太陽に白く光っています。お天気が良ければ、、、
小淵沢ミートの時は必ず展望台にお連れして気分を高めていただきます。
【午後から崩れそう】
当日午前9時の実況天気図。
東シナ海からの高気圧に覆われて、8時半に展望台から眺めた甲斐駒ヶ岳は頂上までくっきり!
が、気になるのが東進している高気圧。
お昼になるにしたがってこいつの端がかかってきて雲のご機嫌は斜めになりそう。
ゲストには事前に午後から崩れそうな旨はお伝えしてありますのでしっかりと準備してきてくれました。
【日没対策も万全に】
晩秋の登山道は落葉で踏み跡が不明瞭になることも。
当然、日照時間も短くなり、日没が早まります。
日向山の場合は、西側に甲斐駒ヶ岳など高いお山が連なるので谷を挟んだ登山道はこの時期15時をすぎると段々と心細くなり、そこからはつるべ落とし的に暗くなります。
当初はあずさ3号でお越しいただく予定でしたが、そうすると行動開始が10時半近くなり、終了は16時を過ぎます。
今回はゲストにも日没時間をご理解いただき、無理言ってあずさ1号にご乗車いただき、スタート時間を早めることで日没リスクを軽減しました。
【晩秋はさらにフォトジェニック】
日向山といえば花崗岩の露出した「天空のビーチ」と風化した花崗岩の岩峰が並ぶ「プチ燕岳」のような景観がメインコンテンツとなりますが、晩秋の景観はさらに見事。
低層部から山頂付近までカラマツの天然林が見事です。幹の太さからかなりの樹齢と伺えます。
ご存知のようにカラマツは落葉する針葉樹。登山道を見渡すとカラマツの黄葉、ミズナラ、ブナの褐葉、カエデの紅葉、ヒノキの緑のコントラストが壮観!
特にカラマツの黄色がキラキラ輝いていてキリリと景観を締めてくれます。
登山道を歩いていながらも、「なんかさー、ピーク行かなくてもここでゆっくり見てたいよね」とか、ピークでは予想通り甲斐駒ヶ岳は顔を出してくれませんでしたが、「ずっと見ていたいねー」とか、下山していると「もうおわちゃうー」とかこの時期のこの景観を心から堪能していただけたようで、ご案内した甲斐があるというもの。
甲斐国だけに!w
今回のサブテーマ「地図読み登山」もゲストがしっかりと予習、準備していただけたことでご理解を深めていただくことができ、「ナビゲーション検定受験する!」と鼻息も荒くなっています。
15時半、まだ明るいうちに行動終了し、お風呂に入って、ラーメンで締めて18時、小淵沢駅でお見送りさせていただきました。
Life Labo 登山部は安曇野の里山で北アルプスを眺めながらの「地図読み講習」をスタートさせました。
机上講習と実地講習を重要な部分をコンパクトにまとめた読図講習です。
2024年こそ地図読みマスターするぞ!という方はあづみのを堪能しつつお勉強しましょう。
ご参加をお待ちしています。