こんにちは。

LifeLabo登山部。登山ガイドの小山和彦です。

【天気図を読み切ったつもりが、、、】

計画では8/29から3連休をいただき、上高地 – 岳沢 – 前穂高 – 吊尾根 – 奥穂高 – 上高地を計画していました。

が、直前の天気図はご覧の通り。良さそうなのは移動日の29日だけ。

台風は西に向かうことはわかっていますが、30日前線の東進が予想より少しでも早まれば

・つるつるの重太郎新道

・ガスに巻かれた吊尾根

降雨に伴う転滑落、道迷いの気象リスクが想定されます。

 

31日は南下してきた停滞前線に台風由来の湿った空気が入り込み白出のコルから上高地まで土砂降りの長駆ルート。

実際の両日の上高地ライブカメラはこんな感じ。

【リスクを回避するために】

さらには直前まで感染者発生のため休業していた穂高岳山荘にお世話になるのも感染リスクがゼロではない。

中部山岳の日本海側は大崩れの気象リスクあり。太平洋側も湿った空気が流れ込む。

双方の条件をクリアするには中央高地式気候で2,000m超えの山に日帰りで。が最も良さそうと計画を変更することに。

となると、尾瀬一帯、浅間一帯、日光などが狙い目。

今秋、至仏山にお連れする計画も数回あるので直前の下見およびお勉強しに「至仏山夜行バス弾丸日帰り」となりました。

ここまでは正しい判断と思いますが、、結果は?

【ふりかえり、検証】

結構、どしゃぶられました。

行動時間の実況天気図を振り返ると、北東に去っていく低気圧の縁の部分がちょうど活動時間、活動山域にかかっています。

おそらくこの高気圧の縁を伝って南東から湿った空気が入り込み活動山域で上昇して雲となったと考えられます。

12時の天気図では高気圧の縁が活動山域から遠ざかっています。

標高1,600mの鳩待峠では12時過ぎに雨が上がりガスに包まれていた。13時下山した標高1,000mの尾瀬戸倉は快晴。

ということからも仮説は裏付けられるかと。

 

 

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