行動時間 7時間27分 行動距離 17.2km

累積標高 上り:1,436m 下り:1,431m

【プロローグ】

04:15アラームが鳴る。

目が覚めてはいるけど、さむい!

あと15分布団にいても予定通りの電車には乗れるはず、、、

なんて考えてる時はあっという間に30分以上過ぎる。

今日は高尾北陵から相模湖へ抜ける計画。

100%自分が悪いんですが、、

出だしでつまづいたときにはコースを変えて気分転換。

ルートを逆から辿って高尾山口に降りよう。

高尾山口をゴールとするのはなんかアクシデントあったときに最悪ケーブルあるし。

とりあえず1号路這って降りれば駅に着くし。

そんなこんなで朝のルーティンをこなし、そそくさと京王線で高尾まで。

【登山者にやさしい駅 相模湖】

オレンジと青が入れ替わる高尾駅。

中央線というとなんとなく新宿からいつもお世話になっている奥多摩と茅野と松本、白馬を結んでいるオレンジ色のラインの電車。

などといい加減な解釈だったりします。うそばっかり。

中央本線。東京駅から名古屋駅を結んでいます。白馬には行きません。

東京から長野の塩尻までがJR東日本管轄。塩尻から名古屋までがJR西日本管轄。

前者が東線、後者が西線と区別されるようです。

僕らがよく使う「東線」のなかでも

「中央快速」:東京ー高尾間(一部大月まで)

乗り入れ線として

「青梅線」:立川ー奥多摩駅間 青梅ー奥多摩間には「東京アドベンチャーライン」なる愛称も

さらに青梅線から中央線に乗り入れる

「五日市線」:拝島ー武蔵五日市駅間

がラインカラーがオレンジ、駅ナンバリングも「JC」なのでオール中央線と思い込みやすい。

高尾から先はオレンジラインの「中央快速」からブルーラインの「中央本線」(一部は立川から)に引き継がれる。

百蔵山、大菩薩、甲武信岳、金峰山などなどでお世話になっている昭和な香り漂う各停電車。

「あずさ」が僕らを茅野やら松本、信濃大町に運んでくれるのは

中央本線(茅野)=篠ノ井線(塩尻ー松本)=大糸線(信濃大町、白馬)と乗り入れてるんですねぇ。あずさイコール中央本線ではありませんでした。

登山者パラダイスみたいな中央本線の駅の中でも「相模湖駅」はことのほか登山者ファースト的感覚が強いなぁと感じます、

文字通りメインアクティビティは「相模湖」であり水回りのアクティビティだったり、テーマパークだったりするわけですが、高尾や笹尾根、石老山の登山者向けに靴洗い場、更衣室、プチビジターセンター的な登山届ポストや周辺の登山道の情報が提供されています。

更衣室があったり
プチビジターセンター的な

駅周辺には小腹を満たすお店もいくつかあり、ごった返す高尾山口に降りるよりは相模湖のほうがいいかもなぁと思ったりもします。

【明王峠へ歴史を巡る山旅】

さて、まずは駅裏に鎮座する「孫山」から伸びる主尾根を上り明王峠を目指します。

8:26ガーミン をポチッと。

登山口となる「与瀬神社」までは住宅街をぬけ、線路脇の狭い路地を進みます。

5分ほどで「高野山 真言宗 金峰山 慈眼寺」の石柱と高架橋の入り口にたどり着きます。

与瀬神社

「与瀬神社」は「與瀬蔵王権現(与瀬の権現さま)」とも称された社。

蔵王権現は日本独自の山岳仏教、修験道の本尊。奈良県吉野町金峯山寺本堂の御本尊さまらしい。

並び立つ慈眼寺も金峰山のお寺なのでもともとは神社の別当として建てられたようです。

宮寺は神社に付属して建てられた寺で、別当は宮寺に住んで仏事を行う社僧のこと。

与瀬神社の鳥居と慈眼寺

お隣の藤野駅周辺は古くは吉野町と呼ばれて、今でも「吉野」は残っていますが、地名の由来は蔵王権現にまつわるようです。

 

与瀬は甲州街道の宿場町らで相模湖駅もかつては「与瀬駅」だったそう。

東側から小原宿〜与瀬宿〜吉野宿(いずれも現在地名として残っています)と続きますが、

これはむかーし蔵王権現が奈良吉野から勧請された際に吉野の地名「大原、八瀬、吉野」を

もじって名付けたらしい。

バーチャル高野山だった!ってこと?

でも祭神は日本武尊。

うーん、なんかよくわかないけどなんとく一本筋とおった気がする。

そんな神社の割にはお子様の疳の虫を抑える虫封じの祈祷が有名らしいっす。

登山道入口

8:50 舞台脇の登山道入り口からトレイルに取りつきます。

トラバースの急登

取り付きは少々斜度のある尾根脇の崖をつづら折りのトラバースで上がります。

木々の間から相模湖や石老山をチラチラ眺めながら、呼吸を整えながら。

標高差150mを25分くらいのペースで上がっていくとうっすらと汗ばんでくる。

展望の開けたベンチでフリースとシェルを脱ぐ。

ロールトップのザックはアウターを抜いていてもしまっていても不格好にならないところがハンサム。

気温は10度に満たないくらい、北風も吹いている。

ハイブリッドウールのベースにアルファダイレクトのプルオーバーで歩き出す。

少々肌寒いがこの後の上り基調を考えればこんな感じ。

543m孫山のピークまで標高差150m。

なだらかな林の中を進む。

途中相模湖方面への分岐をパスして孫山直下の分岐で巻き道と孫山・小原宿方面に分かれる。

巻かずに進もう。

9:45 孫山。

地図によっては子孫山の頭との表記もあるが同じと考えていいようだ。

ピークから東に折れると小原宿方面、北に直進すると進行ほうであるが、体感では直進すると小原、西に折れて進行方向と感じた。

孫山から巻道を下に捉えながら合流点まで少し角度のある下り。

鞍部から再び小原宿への分岐。

いったん小原宿に降りて国道を進み小仏城山に登り返す人もいるようだ。

結構なショートカットになるかも。

鞍部から大名神山へは踏み跡もあるが通行止めのテープが張られていた痕跡が。

誰か結界破ったな?

大人しく崖道のトラバースを進む。大明神山含め三つの小ピークを巻くかたちだ。

西側は結構切れている崖道。

途中崩落箇所もあったりしたがこもれびがきもちいい。

 

10:12 太平小屋

この小屋って個人の方の作業場なんですよね?閉まった営業小屋ではないはず。

小屋から南の沢沿いに相模湖方面に伸びる分岐は途中貝沢林道と合流して20号に抜けるらしい。

北側進行方向には「矢ノ音」ピークへの崖上りと巻き道に分ける。

ご丁寧に「急坂」と書かれた分岐から先は地形図上には徒歩道標表記のない崖を90mほど直登する。

踏み跡はしっかりついているのでそのまま登れば良い。

 

10:30 矢ノ音

吉野15名山だそうです。

15名山には生藤山、陣馬山、石老山なども含まれています。

読み方は「やのね」が正解。「やのおと」ではないようです。

矢ノ音に上がるとこれから進む裏高尾の稜線が見えてきました。

ここまでずっと針葉樹の森を歩いてきましたが、気がつけば植生変わって矢ノ音のピークは広葉樹林に。

葉が落ちて光も入り、これから向かう稜線もはっきりと。

登ってきた崖道と打って変わって鞍部まで緩やかな下り坂をピクニック気分で歩けます。

呪術廻戦なの?虎杖沢の頭への分岐。

普段はカタカナで「イタドリ」と表記されているからあまり気にしていないけど漢字で書かれると意識してしまう。

そもそも「虎杖」って花の名前なんですよね。

名前の由来は痛みを取る効果があるので「いたみどり」と茎に入る斑紋を虎の縞模様に見立てて「虎杖」という字を当てたそうです。

「虎杖」が春の季語、「虎杖の花」が開花時期の夏を指す季語となっているそうな。

明王峠へのアプローチとなる鞍部には底沢方面と栃谷方面を結ぶ林道が横たわっています。

明王峠って「峠」だから鞍部なのかなと思いますけど、稜線上では実は小ピークなんですよね。

この辺りは武田にまつわる話が多く残っている地域ですけど、明王峠も古くは武田不動尊を祀り武運を祈願した場所。

峠へのアプローチの途中に「石投げ地蔵」という石を積み上げた小塚があります。

塚には由来が記されていて、常陸国のお姫様が生き別れになった母を甲斐国に訪ねる旅に出た。

が、この辺りで力尽きてお亡くなりになってしまった。

連れの家臣らによってこの辺りに葬られ、峠を往来する人たちが線香がわりに石を積み上げたのだとか。

11:05 明王峠

与瀬神社の取り付きから標高差480mを2時間15分。

写真撮ったりとか矢ノ音登ったりしたけどほぼコースタイム。

1時間半くらいでやっつけたかったなぁ。

軽く補給して底沢峠を越えて堂所山を目指す。

底沢峠は南東に下ると底沢、小原宿。

北東に下ると陣馬高原下に降りることができる。あまり意味のないルートだけど一度は踏んでみたい。

底沢峠から程なく進むと防火林帯なのか南側の木が伐採され視界が広がる。

晴れた日はサイコーに気持ち良い。

堂所山への分岐

 

11:50 堂所山

武田信玄が北条との合戦の際、鐘によって敵の襲来を知らせるための鐘つき堂があったことからこの名前がついたらしい。

今日は計画では北側からこの堂所山に上がってくるはずだった。

計画変更したおかげで与瀬の権現様のこととか知ることできたし、まぁよかったかな。

堂所から稜線の登山道までは結構急な下り道。

次に目指す景信山はスタートから約9km、時間にして約4時間。

景信まで来れば半分以上やっつけたことになる。

 

12:40 景信山

最近では無一郎さんで有名な景信。

北条氏照の家臣、横地将官景信って人が武田のの襲来に備えて狼煙台を設置したことにその名の由来があるらしい。

景信のてっぺんから関東平野はよく見えるしなぁ。場所的には理にかなっているのかも。

ということは堂所山と景信山を挟んで武田氏と北条氏は睨み合っていたってことなのか。

なんか、コーフンするね。

僕は景信から見る高尾山、富士山が好きかな。

小仏峠までの下りは時代劇に出てくる峠道のようで好きなセクション。

陣馬方面から長距離高尾方面に縦走する場合、実は景信から以降が地味にジェットコースター区間で脚に来る。

景信から180降って小仏峠、150登り返して小仏城山。

一丁平を200位降って鞍部からもみじ台を100登り返して高尾山。時間にして約90分。

そして高尾山口まで稲荷山尾根を400m一気に降ってゴール。

15:53 行動終了

さて、次回こそ北陵。

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